核爆発の影響
核爆発は、いくつもの異なる仕組みで周囲のすべてを襲います。それらは最初の数秒から数分のあいだに次々と到達します。シミュレーターが地図に描く輪は、まさにこれらの仕組みに対応しています。
火球
100万分の1秒のうちに、兵器のエネルギーは太陽の中心より熱いプラズマの球に集中します。1メガトンの爆発では、火球は直径およそ2キロメートルにまで成長します。その内側にあるものはすべて蒸発します。火球が地面に触れると、膨大な量の土が吸い上げられて放射化されます。これによって爆発は、局地的な降下物をともなう「汚い」ものになります。
熱線:閃光
数秒のあいだ、火球は光の速さで伝わる強烈な熱パルスを放ちます。爆心の近くでは火災を起こし、遠くでは露出した皮膚にIII度、II度、I度の熱傷を負わせます。メガトン級の兵器では、建物が倒壊する区域よりはるかに遠い、何キロメートルも先で重い熱傷が生じます。閃光はまた、たまたまそちらを見ていた人を一時的に、あるいは永久に失明させるほど明るいものです。
爆風
兵器のエネルギーの約半分は、圧縮された空気の衝撃波面と、それに続く暴風となります。被害は過圧で測ります。20 psiでは鉄筋コンクリートの建造物でさえなぎ倒されます。5 psiでは普通の家屋が倒壊し、誰もが負傷します。1 psiでは窓が砕けます。これはそれ自体が危険です。閃光が先に届き、人々を窓ガラスのそばへ引き寄せるからです。爆風が外側の輪に届くまでには数十秒かかるので、閃光の後に身を隠すべきだと知っているだけで、本当に命が助かります。
初期放射線
最初の1分間に、中性子とガンマ線の強烈な放射が届きます。約500 remを超える線量は、治療なしでは通常は致命的です。小型兵器ではこの半径が爆風被害の外まで広がりますが、大型兵器では、どのみち何も生き残れない区域の奥深くに埋もれてしまいます。
電磁パルス
ガンマ線が大気と相互作用して、強力な電磁パルスを生みます。高高度での爆発は、地上で他の影響がまったく感じられない場所でも、大陸規模の範囲で電子機器や送電網を使えなくすることがあります。
放射性降下物
地表爆発は、放射化された何千トンものがれきをきのこ雲の中へ巻き上げます。重い粒子は数時間のうちに風下へ降り注ぎ、屋外にいる人にとって累積線量が致命的になりうる帯を作ります。線量率は急速に下がります。「7:10の法則」によれば、経過時間が7倍になるごとに線量率は10分の1になります。だからこそ、最初の1日か2日だけでも屋内に退避すれば、生存率は劇的に上がるのです。火球が地面に触れない空中爆発では、局地的な降下物はほとんど生じません。シミュレーターで両方のモードを比べてみてください。
長期的な影響
相当量の放射線を浴びて生き延びた人は、生涯にわたってがんのリスクが高まります。これは広島と長崎の被爆者を対象とした数十年の研究で記録されています。大規模な核戦争はさらに、地球の気候を冷やすほどのすすを巻き上げ、世界中の農業を脅かします。これが「核の冬」のシナリオです。モデル化したそれぞれの影響の計算方法はこちらで説明しています。